〜教師補命30年〜 足元を大切に   副教会長 

  10月2日に執り行われた御本部生神金光大祭では典礼補のお役をいただき、祭員の御用をつかえさせていただきました。実は教師補命をいただいてから今年で30年でした。今までは御本部大祭にお参りさせていただくことはあっても、祭員のお役をいただくようなこととは縁遠いことだと勝手に思っていました。しかし思いがけずお声掛けをしていただき、自分にとっての節の年に御用させていただいたことは、本当にありがたいことだとお礼の心でいっぱいになりました。また祭典の作法なども再確認することができました。自分の中で勘違いしていたこともあり「遅い」と思われるかもしれませんが、新たな心でこれからも教会の御用に向き合っていきたいと思いました。

 さて、出かける朝、ふと履いていこうと思っていた靴を替えました。最初はパンプスで行こうと思っていたのですが、歩く距離を考えて、長い間履いていなくて、しまっておいた、お出かけ用の歩きやすい靴に替えたのです。そんなことがあったので時間ギリギリになってしまい、慌てて出かけました。新幹線に乗ってほっと落ち着きふと足元を見ると、靴のあちこちがボロボロに剥がれ落ちていて、とてもお参りに履いていけるような状態ではありませんでした。靴を履いた時には気づかなかったのですが、歩いたり走ったりしているうちにそんな状態になってしまったのでしょうか。経年劣化もあるのか、靴箱が湿気るので乾燥剤を入れていたのが悪かったのか、色々考えながら対処方法を調べると、ちょうど新幹線の下車駅の近くに靴を売っているお店があり、そこへ行って新しい靴を買うことができました。お店の方に事情を話し今まで履いていた靴を処分していただくことができました。しっかりお礼させていただき、前に履いていた靴とお別れしました。そして新しい靴で参拝させていただきました。

 そういえば数年前、これも御本部大祭で教会長の靴底が剥がれ、私が雨の中近くのスーパーまで接着剤を買いに行ったことがありました。私たち夫婦は足元を大切にすることをしっかりと心に留めなければいけないようです。そんなことが頭に浮かび、少し笑ってしまいました。
 教師補命30年を迎えお礼の気持ちがあふれる中、足元を大切に、基本に立ち返り信心の稽古に励ませていただきたいと願っています。


  「和らぎ」バックナンバーへ